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音又


うざったいなぐさめなんていらない。
友達なんて必要ない。
誰も彼も信じないの。

君じゃなくちゃなんの意味もない。

 
 
音又



「いつまで待たす気よ、あの野郎!!」
深夜0時半。
終電にはもう間に合わないだろう。
ワインのグラスを片手に、思わず汚い言葉が飛び出た。


「最後にメールが来たのが2週間前ってどーいうことよ、本当にもう!!」
「聡子さん、飲み過ぎー」


今日は金曜日。
残業して遅くなって、家でご飯が作るのも面倒で。
そのまま同僚となんとなく飲みに出たら、悪酔いしたらしい。


飲みに行ったお店の隣に座ってた男の子達となんとなく話が盛り上がって、
同僚とそのまま次の店に行ったが、聡子はどうにも楽しくなかった。
  

ここに座ってるのがどうして春じゃないんだろう。
そればかり考えて、ついには先ほどの発言である。


同僚や男の子達がまぁまぁ、
となだめすかして、ワインを継ぎ足してくれるけど、
その増えた赤い嵩は、私と春の会えない距離みたいだ。

私はグラスの底でポツンと待っていて。
春は、赤い海の上でぷかぷか浮いているクジラ。

もぐってくる気配すらなくて。


ねぇ。
少しでも私のこと、考えてくれてる?

私、この二週間で4つもメールを送ったけど、
どれにも返信がないのは電波が届かないからだよね。

事故になんてあってないでしょ?
なにか大変なことに巻き込まれてなんかいないよね?
 
 
 
ねぇ。
私のクジラさん。

せめて、一文でいいから。

無事なことを教えて?
 
 
 
 

 
「聡子さん。さっきから携帯が鳴ってますよ?」

 
「え!?」
 
 
 
どうやらマナーモードにしていたらしい。
バイブも切っていたからまったく気づかなかった。



いよいよ待ちにまったクジラさんからのメールかとおもいきや、
春の親友、夏木君の彼女の望ちゃんからの電話でドキッとした。


こんな時間にどうしたんだろう?
常識のある子だから非常事態かもしれない!?
望ちゃんは、夏木君や春の情報を仕事柄、mまだ手に入れやすい位置にいる。
もしかしたら何かあったのかもしれない。



「望ちゃん!?」

 
 
 
 
焦って電話に飛び出ると、



「ただいま帰還しました。」






とメールを待ち望んでいた主の声がした。

 
 
 
 
 
「・・・・・・・・・・。」



びっくりしすぎて二の句が告げない。
だって、いつも帰ってくる時はそれなりに連絡してるのに、どうして今回に限って急に? 
 


「・・・・聡子?連絡できなくて怒ってた?
ごめん、携帯が壊れてて、
今夏木のとこなんだけど・・・聡子?」
 
 
 
 
 
 
 

 
 
「馬鹿ぁ・・・!!さっさと会いに来てよ!!」
 
 
 
 
 

うわ、失敗。
全然可愛くない。
疲れて帰ってきてるってわかってるから、なるべく優しく接してあげたいのに。
 

でも駄目。
もう我慢の限界なんてとっくに超してる。 


すぐに会いたい。

 
 
 
 
 

「うん、迎えに行くよ。今ドコ?」





 
 
 
 
 
 
ねぇ、君じゃなくちゃ何の意味もないこと。
わかってる?

 
 
 
 
  
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
***************


なんとなく冬聡を更新!

一青窈の「音又」からのインスピレーション話。


聡子さんはキャラがつかみきれてないなー。
もしかしたらおろすかもです。
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