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予約!


夏木さんがお仕事で、また海へと戻っていった朝。

これからまた短くて1ヶ月、長くて3ヶ月は顔をみないのか。
そう思うと、やっぱり寂しい。
 

けれど、
今回はプロポーズもしてもらえたし、
結婚の準備に忙しくて、次に夏木さんが帰ってくるまで、
多忙さが手伝って寂しいという思いもかき消されるだろう。

夏木さんの唐突なプロポーズを思い出したら、自然と笑みが漏れてしまう。 


このマンションを借りるのも、今回で最後になるかな。
そんなことを思いながら、望は自分の荷物をまとめはじめた。
  
   
 


 
 

 
片付けの途中で、
リビングのテーブルの上に見慣れない小箱を見つけた。
 

「・・・・こんなアクセ持ってたっけ?」
 
 
一瞬の疑問と、
次に思い浮かんだ期待を胸に、
その小箱を開けると案の定。


予想通りのものと小さなメモ書きが入っていた。



「いらないって言ったのに。」
 


シンプルな普通のリングだけれども、よくみると、
ダイヤをリングの中にひとつはめ込んでいる。

 
その、ちょっと大人な可愛いデザインに

「絶対チョイスは夏木さんじゃないな」

と呟きつつ、
そっと左手の薬指にはめた。

 
 
それは大きすぎもせず、小さすぎもせず、
指輪のサイズなんて教えたことがなかったのに、よくわかったな、
と驚いてしまった。
 

それから、小箱に一緒に入っていた小さなメモ書き。

いかにも、出発ギリギリに書きました。
というような夏木の走り書きである。

それには、たった二文字しか書かれていなかった。
しかもそれは愛の言葉でもなんでもなく 
 


 
 
予約!

 

 


という
色気も何もない二文字。
 
 
 
 
 
  
 

その二文字を眺めつつ

「いらないって言ったのになぁ・・・」

と呟く望の顔には、笑みがこぼれていた。 
 


 
 

 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
  
 
 

 
 
 

 
 
*************

「クジラの彼」より原作パロディ。
仮タイトルは「エンゲージリング」でございました。(そのまんま)

「貰ってみると、やっぱり嬉しかったみたい。」
な予約された望ちゃんは、とてつもなく可愛いと思います。

 

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