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2人の平凡な休日


今日はワンピースにしてみました、
とくるりと回る望は、欲目抜きにしても相当可愛かった。


 
 
2人の平凡な休日

 
 
 
付き合い始めたのが前回、陸にあがってからだったからまだ3ヶ月足らずだろうか。
 

正直、色々と押し切られたような感はいっぱいだったのだが、それでも「ただいま」、と言ったら「おかえり」と返してくれる人が待ってるのは嬉しいものだ。 
 
 
 
 
今日は夏木も望も休日である。


昨日、  
「明日は、どこか行くか?」
とデートに誘ったはずのメールに帰ってきた答えは
「隊舎がみたい」
だった。

本来、隊舎は一般公開の日しか見せれないはずだが、
試しに上官に聞いてみると結構あっさりと許可が下りた。

本当は、
『許可が下りなかったから』と断るつもりだったのに
あっさりアテは外れてしてしまい、結局望が隊舎見学をすることとなった。
 

どういうことだと思案していたら、
どうやら見学者にポイントがあった。
望が防衛庁の人間だから、という理由らしい。
いわゆる「自主学習の尊重」だ。

余計な真似を、と内心ほぞを噛んだ。

しかし、望が夏木の生活圏をみてみたい。
と興味半分からであるには確かにしろ、
もう半分は仕事に対する意図もあるはずだ。
 
ここは彼女に勉強させてやるのが一番だ。
どうせ、夏木は冬原みたいにうまくは立ち回れない。

隊舎見学が駄目だとして、夏木が主導権を握るデートで望を充分に満足させられるとも思わない。

せっかくの機会なんだからおもいきり甘やかしたい、と思うのはやはり甘いだろうか。
そんなことを考えながら約束より少し早めに待ち合わせ場所にむかうと、そこにはいつものパンツ姿ではなく、ワンピース姿の望が待っていた。
 
 

「早かったな」
「うん、バスの時間、間違えちゃって。」

はやく着いちゃった、と望は夏木を見上げてはにかんだ。
その後、ちょっと思案する間があった。
視線をいったんずらしてから、ちらりと戻し、そして彼女は小首をかしげた。

「ね、今日はワンピースにしてみました。可愛い?」

その場でくるりと一回転してみせた。



可愛いよ。
すごく可愛い。
よく似合ってるね。 
 


冬原ならきっと簡単に言えるだろうその言葉が、なかなかスムーズに出てこない。 
 
「・・・可愛いよ」

それでもようやく言えたその一言に望は満足したのか、
今日は海自をたっぷり見学するつもりで来たからよろしくね。
と嬉しそうに笑った。 
 
 
 
ちょっと待て。
こんな可愛いの連れて歩くのは凄い優越感だが、それ以上に不安がよぎる。
なんたって、目的は隊舎の見学だ。
男所帯の隊舎には、望を色眼鏡で見てくるヤツも多いだろう。
しかも今日のワンピースは望によく似合っていて、望の可愛さを引き立てている。 

 


嫉妬だとか、やきもちだとか、
そんな言葉でくくられるソレを夏木は知らないわけではなかったが、
それを自覚する余裕は既になかった。
 
 
 
 
 
 
 

「なぁ、望、やっぱり今日やめにして他のところへいかないか。」
 
 


さて、
喧嘩しないためには、どうやって理由をつけようか、と夏木は思考をめぐらせるのであった。 



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  

***************
 
恥ずかしくて

「キミが可愛すぎるから」

なんて本音、いえるわけがない。
 
 
 
 
 

  
 
 
 
 

 
余裕ゼロの夏木大和(笑)
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