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引越し


「この部屋とももうお別れかー。
長いような短いような3年間だったなー。」

「そうね」 
 
 

引越し  
 
 
 
そういってまとめた荷物は二人でダンボール8箱分。
ありていに言えば、柴崎が5箱で郁が3箱だ。

この寮に来た時はお互い2箱ずつくらいだったから、これでも随分荷物が増えた。
その増えた数に時間の経過を感じてしまう。

 
 

「部屋に帰っても柴崎の「お帰り」がないなんて寂しすぎるよー」

「何その新婚みたいな会話。」

「やだやだ、ずっと一緒の部屋がいいー」

ふえ,とわけもわからず感情が渦巻いて思わず涙がこぼれる。 
 

「え、ちょっとヤダ、泣かないでよ!」




 
柴崎は、こらえられないと噴出した。
 

「たかが一人部屋になるだけじゃない!部屋だって隣だし、今までとほとんど変わらないわよ!!」



それに、と柴崎は面白そうに小声で付け足した。
 
 
 



「夜中に堂上教官に電話し放題じゃない?」




いくら仕事の話だからっていっても、このあいだみたいにコソコソ話されちゃ気になってしょうがないってものよ。
さ、荷物運ばなくっちゃ。
こんなときに女子寮だからって男手呼べないのが辛いわよねー。手塚とかに手伝ってもらったらすぐなのになー。
あ。アンタには関係ないか。

と柴崎は一人ごちながらさっさと引越しの準備を進めてしまう。
その間、棒のように突っ立っていた郁は廊下に出た柴崎の背中にむかってようやく反論を返した。


 
「ちょ、何言ってるのよ、柴崎のバカーーーー!」
  
 

柴崎は真っ赤になった郁を尻目に、微笑をこぼしながら重い荷物を滑車に乗せて、エレベーターへむかっていた。 
  

 
 
 
 
 
 



******************
   

 

二人部屋最終日。
いつもと変わらぬ風景。 
 
 
 
 
 
 
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