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ボイス


柴崎のごそごそと動く音で目が覚めた。

「んー?今何時ぃ?」
「あ、ごめん。起きちゃた?まだ6時だからもう少し寝てなさいよ。」
「わかったー。」

そうして郁は惰眠をむさぼることを早々に決定して、再度布団にもぐりこんだ。
  
 
 
ボイス

 


柴崎の朝は、郁より早い。

朝の身支度が長いので、
朝のスキンケアだとか、
念入りにかけるブローだとか、
丁寧な化粧だとか、
とにかくそういうのが多いので、郁よりも最低でも30分は早く起きる。
 
 
例えば、
自分がもう少し可愛ければ。
せめてもう少し小さければ。
長くて綺麗な髪をしていたなら。
戦闘職なんかじゃなかったら。


そうしたら、きっと柴崎と一緒の時間に起きるのだろう。
そうしたら、きっと丁寧な身支度をするのだろう。


でも、
自分はこういう性格で、
こういう人物なんだから、

そんなことをしても、ちっとも格好がつかない。
  

そう理解しているから、少しでもそんな自分を意識しないために長く睡眠を取るのだ。
そんなことを考えながら、布団でウトウトしていたら慣れた大声で罵倒された。
 
 

「アホか、貴様は!!」
 
 

心を見透かされたかのようなタイミングと、
自虐を叱られたような罪悪感と、
女子寮で聞くはずのないその大声に、思わず飛び起きた。

「堂上教官!?」
 
きょろきょろあたりを見回すが、この女子寮にもちろん声の主はいない。
くすくす笑う柴崎が、もうそろそろ起きたら?と6時45分を指す目覚まし時計を差し出した。

「何これ?」
「アンタ今日誕生日でしょ?バースデープレゼント。」
「ありがと・・・って、今、堂上教官の声した・・・・よね?」 
 
もうこらえきれない、と柴崎が噴出して、目覚まし時計のスイッチを入れた。

そこから聞こえたのは普通の目覚まし音ではなくて、
慣れた上司の罵声だった。
 


 
 
 
「何これ!?心臓に悪っ!!」 
「それ、録音機能ついてる目覚まし時計なの。こないだアンタが怒られてたときに録音しておいたのよ。良いプレゼントでしょ~?これならすぐ起きれちゃうし、二度寝の心配なし。」
「いらない!心臓に悪いから!!」
「まぁまぁ、そんなこと言わずに。手塚も協力してくれてるんだし。」
「なっ、アイツ・・・!!私に何も言わないで!」
「言ったらサプライズにならないじゃない~。」
 
 
 

ぶつぶつ言う郁の横顔は何故かスッキリしていて、柴崎は不思議に思いながらも、
「朝ごはん食いっぱぐれるから早く仕度してよ」と郁の身支度を促した。 
 
 
  
 
  
 
 
 
 
 
 
  
 


 
 

 
************
 
  
 
 


“笠原郁、堂上篤の罵声で目覚める”の巻。(笑)
 

実はもっと長かったんですが、
(郁が自虐したのを怒られた気になって、逆にそれで自分で悪いと思ってるところもそんなに悪いもんじゃない~とか思って、スッキリ目覚めて堂上教官に感謝!とか、こっそり録音する手塚の登場とか/笑 色々あったんですが、)なんだかウダウダしてたので、ばっさり切っちゃいました~。 
 
 
心臓に悪いので郁ちゃんは、こんな目覚ましいらないそうです。

でも、「笠原、撫でてもらうほうがよかったな」のくだりの目覚ましならちょっと欲しいんじゃないだろうか。
毎朝悶え起きだな。

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  •  #
  • 2007-10-08(Mon) 13:12:19
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