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ねぇ。
もし、私が死んだら私のことを忘れてくれる?

 
 
 
 
彼女はそういった。
 
 
 
 
  


忘れることなんて出来ない。
その肌の暖かさは本物だった。
その心のぬくもりは本物だった。
その思い出は俺一人のものだから。

だから忘れるなんて出来ない。
 
 
 

そう言ったら彼女は少し寂しそうに笑って言った。
 
 
 
 
 

もし、ひとつだけ願いが叶うなら、私が死んだ後に、私のことを皆が忘れてくれる願いがいいな。 
 
 


忘れられるのは怖くない?
 
 
 

俺がそうきいたら彼女はいつもの笑顔で答えたんだ。

 
 
 
 

怖いよ。
でも、誰かが私のために悲しむのなんて、そんなの耐えられない。

 
 
  
 
 
 
  
 

でも、
俺の思い出は俺一人のもので、
この楽しかった記憶を捨てるなんて、
生きている証を捨てるものだと、そう主張した。

 
 
 
 
 
その三日後、彼女は息をひきとる。
 
 
 
 
 

 
 
自分が俺の生きてる証の一部になれて嬉しいと言って。
ひとつの命とひきかえに。
彼女のぶんまでこの子を愛すと誓わせて。

 
 
 
 
 

嫌でも、忘れられるわけないじゃないか。
 
 
 
 
 
 
 
生まれた子供にはまだ名前が無い。
読み方を変えて、この子の名前は母親の漢字をそのまま当ててやろうと思う。

 
 
 
 

それは、彼女の生きた証。
それは、この子の生きる証。
 
 
 

 
 
 
 
 
 

  

*****************




拍手お礼でした。


ZONEの「証」のXXX前のワンフレーズからインスピされた話でした。


XXXは「誰かのため」より、もっとぴったりな言葉があると思う。


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