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スイッチ



携帯電話が鳴るたびに、ディスプレイ表示に必ず一嬉一憂する自分がいる。
たいていの場合がっくりしてしまう。
それは仕方ない、そういう境遇の人だ、と割り切ってはいるものの、やはりなんとなく切ない。
 

 
 
スイッチ



そろそろ電話があるかな、とちょっと期待して一週間。
ディスプレイに違う名前が表示されるたびにがっくりと肩を落とす日々も8日目でいい加減テンションも下がり調子である。




時は夕刻。
望はまだ職場にいた。
終業時間は30分ほど前だが、キリの良いところまで片付けておきたくての残業だ。他に残っている人もいるにはいるが、随分と少数である。
少なくとも、望のまわりに人影はいなかった。


そんななか、携帯が鳴った。
期待しないようにしなくちゃ、と思いつつ、ちょっとだけ期待をこめて1コール目で相手を確認する。
 
 

「夏木大和」
 
 

2コール目で即座に出た。
 

たまには焦らしてやろうかとも思うけれど、駄目。
どれだけ話せるかもわからないし、何より私が我慢の限界だ。
少しでも早く声が聴きたくて、やっぱりすぐに出てしまう。

 
 
 
「はい望です!」
 
 
 

今日もどりました、と言う彼の言葉に、はからずも笑みが漏れる。
すぐにデスク上で待機中のパソコンを起動した。
電話をしながらネットでウィークリーマンションを手配する。
 
「オッケー、明日からいつものとこで取れました。」
 
 
 
 
 
 
これから先1ヶ月ほどは、毎日彼の顔が見れるかと思うとそれだけで嬉しい。  
電話もそれとなくテンションが上がっての会話だった。 
 
 
 
 
電話を切るとき、彼は何とはなしに付け足した。
 
 
「いつも元気だな、じゃあまた明日。」

「うん、また明日。」

前半の部分はさらりと流して、後半だけ応えて電話を切った。
携帯を鞄にしまいながら思わず漏れる笑みだけは止めようがない。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

いつも元気なわけじゃないよ。

 
 
 
 

今、元気出たんだよ。

 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
****************

望ちゃんなら、むしろ、さらりと流さず喧嘩にもっていきそうだなー、とも思ったんだけど、次の日に喧嘩しちゃうからね、せめて今日くらいはね(笑)

【有能な彼女】冒頭部分の補足パロディでした。(笑

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