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そして飲み会の朝。


「そんなわけあるか!」

今日も今日とて、堂上の声はよく響く。
 
 
 

そして飲み会の朝。

 
  

「まーた笠原かよ・・・」
と堂上の声だけで判断できるほど、図書特殊部隊では日常茶飯事の光景となっていた。


「だからなんでそーなるんだ?」
「ですから、一回見ていただいたら解りますって!」


うーわー珍しい光景が繰り広げられてるんですけど・・・と小牧の横から口を出したのは、怒られていると思われていた笠原郁だ。


この声に「どうせ笠原だ」と叱られている人間を想像して、普段どおりに仕事をしていた人間はようやく堂上が怒っている相手を見た。


「おはよう。笠原さん。今日はちょっと遅かったね?」
「え?すみません!!遅刻ですか!?」
 
 

まさか寝癖が酷くかったうえに、昨日記憶がなくなるほど呑んだせいか、顔がむくんでいて準備に時間がかかったとは恥ずかしくて言えない。
 


「あはは。大丈夫だよ。叱ったわけじゃないからね。」
「それにしてもなんで、教官と手塚が争ってるんですか?」
 
 

そう、今回言い争ってるのは郁ではなく手塚光だ。

 
 
しかも、手塚はかなり堂上崇拝者だ。

まさか朝からこんな場面を見ようとは、と郁は怪訝な目で小牧を見た。

「まぁ見ててごらん。」
小牧はそう楽しそうに言って、背を壁に預けた。

これは完全に傍観体制に入った状態だ。
そんな小牧を横目に郁も、そして他の班の物好きも、
事の成り行きを見守ることにした。

 
 
少し距離があったためか諍っているのはわかったが、何を話しているかはわからない。

何度かの口論の後、手塚が背中を堂上の方にむけてシャツを脱ぐ。
夏服だからすぐに肌が露わになる。

「何やってるのよ、あいつ・・・」
とは郁の呟きで、
「写真を撮って柴崎さんに売ったら高く買ってもらえそうだね」
とは小牧の相槌だ。
 
間違いなく柴崎なら一枚300円とかで売る。

そう確信した郁だけれども、他の隊員の柴崎像を壊さないためにそのことはそっと心にしまっておいた。

 
 
さて堂上と手塚を見ていると段々諍いも激しくなってきたのか2人の声が少し大きくなった。

しかし、明らかに呆れ口調なのが妙にひっかかる。


「この背中の痣、本当に投げられたんですって!」
「いくら笠原でもお前にこんな青痣作るほど強くは投げられんだろう・・・」



「って、あたしかーいッ!!」


思わず突っ込んでしまった郁だ。
まさか自分が話の主役だとは露ほど思わなかった。

そこでその話の主役2人がようやく傍観者の存在に気づき、郁に言を投げかけた。


「丁度よかった。堂上教官に説明しろよ、お前が俺に昨日かました大外狩り!」
「いくらお前でも・・・・痣つくったのか?」




「え。ちょっと待って、え?私?」
 
 
 

昨日は飲み会で記憶が危うくなるくらいまで飲んで・・・、

堂上教官に手を引かれながら帰って


手塚に・・・・って、え?




 
 
 
「ごめん、手塚。その・・・・・覚えてないんだけど・・・・・



やった?かも??」

 
 
 
「かも、じゃねえよ!【かも】じゃ! やったんだよ!
お前、先輩達が先に帰って女子寮まで送れとかぶちぶち言うから、仕方なく柴崎に電話してやったのに、その電話中になんか叫んで急に投げたんだろーが!」

 

おかげで満足に受身もとれずにこのザマだ。

とシャツを着ながら郁をにらみ上げる。

「しかも携帯まで壊しやがって、弁償だからな」
と手塚は言い捨てた。 
 

堂上が深く息を吐く。
「覚えてないのか?」
郁はおぼろげながらに昨日のその光景が浮かんできた。
  
 

 
 
「・・・・・・あ。」
 
 
 
 

一瞬固まる特殊部隊事務室の面々。
まず口を開いたのは堂上だった。


「手塚、すまなかったな。」

手塚はようやくすっきりしたらしく堂上に頷いて

「ポカリ飲ませなかっただけでも感謝しろ」

と笠原に言い残して席を立った。
これには苦笑する図書特殊部隊の面々である。
 


さて、と郁の方に向き直った堂上を見て、郁は硬直状態だが仕方ない。
自分が起こしたことだし、弁明しようにしても、その大外狩りの原因が「教官に担がれて帰ってきたのを自覚したからだ」なんて本人を目の前にして絶対言えない。
 
 
 

しかも郁には前科がある。
 
 

既に酔いがまわっていた手塚にポカリを渡し、二日酔いにさせたのは皆の記憶にも新しい。

そして、目の前のこの教官を、まさにこの事務室で脳震盪にさせたのは既に一種の伝説となりかけている。
 
 
 

さぁ、今日もはじまったね。と小牧はデスクへ向かう。他の面々も同様だ。
 
 
 
 
 
 
 

「お前は、一度ならず二度までも・・・・・!!」
 
 
 
 
 
それから郁はたっぷり30分は堂上に叱責されながら、
お酒関連で特をすることはない、と自分の辞書に大きく書き込んだ。
 
 
 
 
 
 
*******************
8月10日アップ
8月26日 改 
 
 
「心中お察しする」の続編です。
読んで無くてもなんら問題ない(はずな)ので(忠告無しに)あげときます。


手塚が脱ぐサービスシーン!と思って書いたつもりだったのに、手塚の裸描写が無いのは途中で何書いてるんだろう、と我に戻ったからです。

よかった。危ない方向にいかなくて(笑)
 
 

ちなみにウチはノーマルカップリングのみの扱いです。ご安心ください。
期待させた方、申し訳ない(笑)
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