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初夏凛々【シルバー】


それは支配下の記憶。

 カチコチ、カチコチ‥と時計が進む。
 部屋では、仕事前の父がソファーに座って本を読んでいて。

 窓の外は、快晴。
 黄色いひまわりの間から青い空が横切る。
 その空のほとんどは、窓際に生えるひまわりのせいでさえぎられている。

 室内は、この季節特有のむっとした暑さは無い。
 なぜかと言えば、エアコンが入っているからと言う単純明快回答。


 エアコンのせいで、肌寒いせいだろうか、「俺」はその父の膝の上によじ登る。
 父は「俺」に気づいて嬉しそうに抱き上げて膝にのせ、また読書を続ける。

 

そこで「俺」はようやく確かな暖かさを得る。




 規則正しく捲られるページは、時計の音と一緒に子守唄のようで。
 背中に感じる呼吸と時折髪をなでる行動は、ただゆるゆると眠気を誘う。

 聞こえる鼓動は、母の「中」に居たときと同じような感覚で、「俺」は自然と瞼を下ろした。


それは、支配下の記憶。
もうすぐ1年目を迎える比較的新しい命が覚えていた記憶。

彼は、覚えているのだろうか。




****************

昔はパパっこだったのに。
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