FC2ブログ

メニューへ移動する


Home >> スポンサー広告 >> スポンサーサイト

Home >> Short Story >> ALICE

スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ALICE


※グロテスクな表現はありませんが、一部、苦手な方には駄目だと思われる表現があります。ご注意ください。



了承された方のみ、以下スクロール。






目が覚めたときには、そこは壊れたおもちゃの・・・
ガラクタ箱の中のようだった。



世界は戦争をはじめ、
人々は生きるのにも喘ぎ、もがき、苦しんでいたが、それでも生きるために暮らしていた。

父も
母も
妹ですら

戦火に巻き込まれ、いくアテを無くした私は、自分の腕だけを頼りに、軍人となった。

幸い、銃の腕はよかった。
もともと猟師だった父にくっついて、よく山の中を短銃片手に走りまわっていた。
猟用の銃は15になったら教えてくれる約束だったが、その15の誕生日を超え、すぐ父とは生き別れになった。

後に死体となって再会した父は、猟で自慢のその腕を片方なくしていた。

母は、女の子なのに、と私が銃を持つことを頑なに拒んだが、何がどう活かせるか人生はわかったものではない。
この腕だけで中佐の地位まで登りつめた。
 
 
この腕で、人を殺した。
 
 
国が守ると決めたものを守るために。
正義を貫くために。
危害を加えるものを排除するために。

国が守っているものは何なのか。
永遠の友好を約束した、その相手の国の人々を殺すことなのだろうか。
正義とは何か。
秩序とは何なのか。
法を守ることがそこまで規律、遵守されるべきだったのだろうか。
 
 
 

血で纏られたこの腕で、私は、家族の墓の前にも立てないでいる。



 
目をあけたら、ガラクタの中だった。
瓦礫が自分を避けるかのように散乱しているが、今にも上から崩れてきそうだ。


意識ははっきりしていた。
手も足も動く。
 
 
 
でも、私はそこから動けないでいた。
小さな子供が隣で細い呼吸をしていた。
助けてやりたかったが、その子供は、今、自分が「排除」していた反国心を持つ宗教団の腕章をつけていた。

助けてやりたかった。
まだ、何も自分の意思で動いているはずのない子供だった。
なのに、親の意思で、自分の末路が決まってしまっていた。
助かる見込みは充分にあった。
  
 
 

本当は、助けて、静かに逃がしてやりたかった。
けれども、軍の救助隊が私をガラクタの中からみつけてしまった。
そして、それは大佐でさえも逆らえないジェネラル・ロバーストの一軍。

「何をしている。その子供は反国腕をつけている。


殺せ。アウロリーナ中佐?」


無機質だけど、どこか面白そうに声をかけてきたのは、確かに軍で見知った顔。
 
 
 
 
 
  
自分が助かるために、罪のない子供まで殺して、何が正義なものか。


 
 
 
 
 
静かに引き金を引いた。








子供は、もうぴくりとも動かない。
 
触ったらまだ温かいだろう。 
  
 
 



私の顔から表情というものは消えていた。






*********

何がアリスかというと、

主人公;アウロリーナ中佐の本名が

アリス・ミハエル・ラマ・アウロリーナってだけです。


コレが恋愛モノだと誰が想定するだろうか・・・・。


一人称が苦手です。
実は続いてるんだけど、続きは長くなる&グロくなる&大人になるので詳しくはHPの裏ページ「旋憶」にて・・・。(※只今作成中!

R指定ページになりそうだ・・・・。
そ ん な つ も り で は ・ ・ ・!!

階級ベースは常にドイツを参考にしていますので、ここでいうジェネラル・ロバーストは上級大将あたりが正解ですね。

何故、中佐は日本語なのに、上級大将はカタカナなのか。

だって上級大将なんて書いたら語呂が悪いじゃないか。
そんな理由。


ちなみにバックミュージックは

J.BRAHMS
symponey No.1 in C minor Op.68


WILHERM EURTWANGLERの演奏版。(なんてオーソドックス!)

暗い理由がよくわかると思います(爆)
ブラ1。嫌いな割にはよく聞きます。

本当は素晴らしい曲なんだけど。
解ってるけど。
どうも駄目。特に1楽章。

3楽章は好き。
スポンサーサイト


Comment

Comment form
 ※コメントの修正・削除の際に必要です

管理者のみ読めるようにする


Trackback

このエントリーのトラックバックURL
http://sarasroom.blog109.fc2.com/tb.php/15-868ecd42
引用して記事を書く(FC2ブログ用)




ページ先頭へ戻る


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。